<つなぐ 戦後79年>文京区で都戦没者追悼式 遺族ら平和への祈り ウクライナ、パレスチナ…憤りも

2024-08-16 HaiPress

都戦没者追悼式で献花する遺族ら=いずれも文京区で

終戦の日の15日、東京都と都遺族連合会が主催する戦没者追悼式が文京区の文京シビックホールで行われた。参列した遺族ら381人は戦死者らに思いをはせつつ、今もウクライナやパレスチナで続く戦争への憤りも語った。都によると、都に関係する戦没者は16万人余り。(原田遼)

遺族代表のあいさつでは、曽祖父正人さんをニューギニア島で亡くした鶴羽(つるは)大悟さん(11)=世田谷区生まれ、名古屋市=が「戦争を起こさないという強い気持ちを持って、周りが何を言ってもその意志を曲げずに主張することが大切だと思う」と訴えた。先月107歳で亡くなった曽祖母ミメさんが生前、悲しそうな顔で正人さんとの思い出を語る姿が印象的だったという。鶴羽さんは報道陣の取材に「今生きている体験者や戦争の体験談を聞いた人が、戦争はこんなに悲しいことが起きるんだよ、と下の世代に伝えていかないといけない」と話した。

もう一人の遺族代表、中村正弘さん(80)=江東区=は父正造さんをフィリピン・レイテ島で亡くした。出征時、母ミツ子さんは中村さんを身ごもっており、「故郷に帰れず、父はどれほど無念だったか。心が痛む」と悔やんだ。取材ではウクライナなどでの戦争にふれ、「子供ら一般市民が犠牲になっている。外交や話し合いで解決できないのか」と憤り、「日本は平和憲法を守り続けなくてはいけない」と強調した。

左脚骨折で在宅勤務中の小池百合子知事も車いすに乗って出席。「戦争の惨禍を二度と繰り返してはいけないと深く心に刻む」と式辞を述べた。

都戦没者追悼式に車いすで臨み、式辞を述べる小池知事(左)


免責事項:この記事は他のメディアから複製されています。転載の目的は、より多くの情報を伝えることです。このウェブサイトがその見解に同意し、その信頼性に責任があることを意味するものではなく、法的責任を負いません。 このサイトのすべてのリソースはインターネット上で収集されます共有の目的は、すべての人の学習と参照のみです。著作権または知的財産権の侵害がある場合は、メッセージを残してください。
©著作権2009-2020日本ビジネスネットワーク      お問い合わせください   SiteMap