町の安全を見守る「ろくまる」 「隊員」ら人命救助 4人に感謝状

2024-08-29 HaiPress

区が運営する「ろくまる」。壁に耳や鼻がついており、犬の顔のように見える=足立区で

東京都足立区のつくばエクスプレス六町(ろくちょう)駅前に、区が運営する「六町駅前安全安心ステーション」がある。建物の壁には耳や鼻が付いていて、まるで犬の顔のよう。「ろくまる」の愛称で住民に親しまれている。勤務する警察OBの「ろくまる隊員」と住民が協力して救命活動に当たったケースもあり、地域の安全を支えている。(細川暁子)

「六町を見守る番犬になるように」。愛称にそんな願いが込められたろくまるは、3階建てのビルで2021年11月に開所した。区に雇用された警察OBろくまる隊員5人が交代で勤務し、登下校の見守りやパトロールなどを行っている。開所時間は午前8時~午後9時。建物1階には、綾瀬署にいつでもつながるテレビ電話も設置されている。

6月28日。「倒れている女性がいる」と、近くの住民がろくまるに駆け込んできた。勤務していた坂上幸夫さん(64)ら3人の隊員が約100メートル離れた現場に駆けつけると、40代女性が意識も呼吸もない状態だった。坂上さんらが心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)の装着などの救命活動を行い、救急隊員に引き継いだ。女性は搬送後に回復したという。

倒れた女性を目撃し、119番通報した大学2年生の増田あゆみさん(19)は「どうしたらいいか分からない中で、ろくまる隊員たちが来てくれてほっとした。ろくまるの存在は大きい」と話す。

足立消防署は8月21日、連携して女性を救命したとして、坂上さんや増田さんら4人に感謝状を手渡した。坂上さんは「命をつなぐことができて本当に良かった」と話していた。

倒れた女性を救命した「ろくまる隊員」の坂上幸夫さん(左端)や119番した住民の増田あゆみさん(左から2人目)ら=足立消防署で


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